[ 物語り ]




湖畔にひっそりと佇む古城

そこには恐ろしい領主が住んでいました

非常な残酷さと異常性から付いた呼び名が「悪魔伯爵」

しかしそれももう昔の話

こわいこわい領主は死んでしまいました


城が無人になって数十年―――


ある日、人々の前に一人の悪魔が現れ言いました

「私は古城の使い、次の満月の晩に娘を一人招待したい」

人々は戦慄しました、伯爵の亡霊が悪魔を呼び寄せたのだと





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